- 安全性
- 有効性(予防効果)
- 必要性・相当性
- 使用薬剤・安全管理等(実施上の安全性)
- 追跡調査
- 環境汚染
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目次
初めに
小さなお子さんを持ったお母さんや、小学校の先生から「フッ素うがい」の事を聞くことがあります。
反対の署名活動もして署名を集めて教育委員会に持って行ったが、市長までは届かなかったとか。
コロナウィルスの影響で休校になっているので、どのような状況か分かりませんが。
はたして「集団フッ素洗口」とはどんなものなのか?
ネット情報になりますが調べてみました。
進捗状況
伊賀タウン情報誌ユーの2月の記事によると、
「名張市教育委員会は2020年秋から、小学1年生を対象にフッ素を含む薬剤を溶かした水でうがいし、虫歯を予防する「フッ化物洗口」を始める計画を進めている。国は普及のためガイドラインを発表し、県でも12年に「みえ歯と口腔の健康づくり条例」に盛り込むなど推進している。
同市では10年から一部の保育施設で取り入れ、現在は公立と私立の各2園で5歳児を対象に行っている。小学校は県内の3市町が始めていることを受け、市教委が「虫歯予防に一定効果がある。集団で取り組むことで健康格差の縮小につながる」と導入する方針だ。
市教委は市内14小学校での集団実施に向け、1月中旬に各校長に方針を説明。これに対し、反対する市民団体が集団実施の中止を求める署名活動や識者を招いた講演会を企画している。」
その後、2月11日に講演会が実施されて、2月21日には市教委の上島和久教育長を訪れ、フッ化物洗口を集団実施しないことなどを求める要望書と約1800人分の署名を提出したそうです。
集団フッ素洗口(うがい)とは
フッ素うがいは、フッ素化合物を溶かした水でブクブクうがいすることです。
ハブラシの毛先が届きにくいところにも成分が行き渡り、水ですすがないので、お口の中にフッ素がとどまります。
就寝中は飲食せず、かつ唾液の分泌量が少ないので、長時間フッ素がお口の中にとどまります。
就寝前に歯みがき(歯磨き)でお口をきれいにした後のブクブクうがいでさらに効果が期待できます。
これを学校で小学校1年生が全員一斉にするのが「集団フッ素洗口」です。
フッ素とは
フッ素は、地球上のごくありふれた物質のひとつです。
太古から化合物(フッ化物)の形で普遍的に存在していて、飲み水や食べ物の中にも「フッ化物」は含まれています。
フッ素という元素は、非常に強い酸化作用があるため単体ではほとんど存在せず、他の元素と化合したフッ化物という形で存在するのが普通です。
単体でのフッ素を人間が摂取すると猛毒となります。
しかし現実問題として、単体のフッ素を摂取することは普通あり得ません。
このため、「フッ化物も猛毒ではないか?」「フッ素ほどではないにせよ、毒性が強いのではないか?」という誤解があるようです。
フッ素のメリット
再石灰化で初期虫歯を治す
食事をすると、酸によって歯に含まれるカルシウムやリンなどのミネラルが溶けだします。
しかし、通常では唾液が働いて、溶けだした成分をもとの状態に戻します。
この働きを歯の再石灰化と呼びます。
こうした歯の再石灰化を助けるのがフッ素です。
唾液中にフッ素イオンが存在していると、溶けだしたカルシウムがより多くエナメル質に再吸収されます。
フッ素は再石灰化を促進し、歯の修復を促すのです。
これにより、でき始めの初期虫歯を治療し、健康な歯を保ってくれます。
歯を強化する
歯の再石灰化にあたり、フッ素は歯の表面のエナメル質の成分と結びついて、フルオロアパタイトという硬い構造を作りあげます。
この働きにより、ミネラルが溶けだしにくく、虫歯になりにくい強い歯にしてくれます。
虫歯菌の活動を抑制する
フッ素は虫歯菌の活動を抑制する働きも持っています。
フッ素は虫歯菌の出す酸の量を抑えることができるので、酸により歯を溶かされることがなくなり、虫歯を予防することができます。
問題点とは
日本弁護士連合会が、「集団フッ素洗口・塗布の中止を求める意見書」を2011年1月21日付けで取りまとめ、同年2月2日に厚生労働大臣、文部科学大臣、環境大臣に提出いています。
その中で、次にような問題点を挙げています。
フッ素洗口・塗布には,急性中毒・過敏症状の危険性があり、フッ素の暴露 量、年齢、体質等によっては、歯のフッ素症(斑状歯)の危険性も否定できず、 また,全身影響への懸念も払拭されていない。
フッ素洗口・塗布の有効性は、従前考えられてきたより低い可能性があるう え、フッ素配合歯磨剤が普及している現状においては、フッ素洗口・塗布によ る併用効果にも疑問がある。
むし歯は、急性感染症ではないうえ、その予防方法はフッ素洗口・塗布以外 にも様々あり、むし歯が減少している現状においては、学校保健活動上、集団 的にフッ素洗口・塗布を実施する必要性・相当性には重大な疑問がある。
集団によるフッ素洗口では、試薬が使用される点で薬事法の趣旨・目的に反 した違法行為が認められ、薬剤の保管,洗口液の調剤・管理,洗口の実施等が 学校職員に一任されるなど、安全管理体制に問題があり、実施上の安全性も確 保されていない。
有効性・安全性について、追跡調査がなされていないし、そもそも、学校等 での集団フッ素洗口・塗布は、追跡調査が困難である。
集団によるフッ素洗口後の排液により、水質汚濁防止法・下水道法の排水規 制違反など環境汚染のおそれがある。
まとめ
今回興味があって調べてみましたが、反対の意見のサイトは少なかったです。
自治体や歯科医が賛成の意見を多く出しているようでした。
しかし、実際に実施するとなると登校後すぐにするのか、昼食後にするかの問題もあるようです。
遅刻したらできないとか、食べ終えるのが子供によって時間がまちまちだとか。
薬の管理や、準備も大変そうです。
父兄の中では、自分の子にはさせたくないという人も多いようです。
とにかく、国政のようなごり押しではなくて、よく話し合ってもらいたいものです。
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